
思えば約1年2ヶ月前にseabass3と二人で小雨のなかを歩いた道です。万感の思いとは裏腹に早くも植物チェックが始まる自分に探検魂を感じる、と言うか獲物を物色する「バーゲンの主婦状態」の自分を感じました。
水草で最初に目についたのはナガエミクリです。2m近く立ち上がり、ごつい爆弾のような実をつけるイメージの植物ですが、意外なことに水中化します。バリスネリアとシペルスの中間のようなイメージで水槽でもとても綺麗に生育します。ガマや水中化したクレソンなどを見学しつつ水源の湿地をひとまず後にしました。![]() |
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利助水草メモ1【湧水の水質と溶存二酸化炭素】 ここでの優先種はヤナギモ、ミズハコベ、ナガエミクリでカワヂシャやオランダガラシが混じります。 湧水起源の河川はCO2が豊富に溶けているために水草が多い、などと途方も無い事を仰るアクアでは有名な方もいらっしゃいますが、残念ながらミネラルが豊富に溶けておりKH、pHともに高めです。この傾向は日本の湧水ほとんどに共通します。 湧水に水草が多いのは実はN、P、Kに比べてミネラルを中心とした微量成分が多く溶け込んでいる水質だからです。逆であれば窒素やカリの過剰がミネラルの吸収拮抗的欠乏症を引き起こし、水草が生育できません。栄養塩過多による藻類の増加が導電率の上昇とCO2消費によるpH上昇を引き起こしトドメを刺します。こうして水生植物が絶えていった手賀沼、霞ヶ浦。この状態を称して「富栄養化」と呼びます。 |
水源から暫くはこのような光景が続きます。明るいテープ状がナガエミクリの水中葉、濃い緑色がヒルムシロ科のヤナギモです。ヤナギモはショップで販売しているポタモゲトン・ガイーにそっくりです。1本1本は弱々しくあまり特徴の無い水草ですが、ある程度まとめ植えすると自然な雰囲気を出すのに最適の草です。
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利助水草メモ2【エビモの越夏と流水型】 エビモは春、いちはやく発芽、成長し他の水草が盛期を迎える夏には殖芽(越夏芽)となって姿を消します。平野部の湖沼、ため池、農業用水で見られる普通のエビモの姿です。 私自身この形態変化に非常に興味があり、藻草さんのサイトなどに論文とも雑文ともつかないテキストを発表させて頂いたりもしましたが、ここでのエビモの姿を見て自分の説に確信を持てました。 流水でのエビモは通年生育します。これは水温が一定であるために溶存二酸化炭素がほぼ一定であるがため、と推測されます。「他の水草との競合云々」であればここでもミクリやヤナギモの群落の中で生きていますので。 何箇所かで見た「流水型エビモ」が殖芽になるタイプと比べてかなり小型なのも面白い特徴です。単に貧栄養の環境がなせる業なのかも知れませんが。 |
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