広告バナー募集!


第4回Part2
Produced by 利助/Edit by seabass3
Copyright(C) 2005 seabass3&利助 All rights reserved.



3.下流域及び周辺水田

この湧水河川は甲州街道を越え、多摩川河岸段丘の大小湧水を合流しながら崖を急流となって下ります。再び平地となったところが地形的には多摩川河川敷で、全長3kmほどの短い河川です。
河川敷に出たところで多摩川から取水した農業用水路と合流するのですが、ここで川に入った探検隊員諸氏は湧水河川側と用水路側の水温の違いに驚いていました。
銀猫隊員「うわぁ冷たい!」
武隊員「こっちは温いですよ」
fumirisu隊員「本当だ、面白い」
ということで平均年齢が40歳以上の探検隊は水辺でキャッキャッと遊ぶ子供に帰ったのでした。
私はと言えばこの写真を撮っているぐらいなので水には入らず水田周りの植生などをチェックしておりました。今更ですが今後の活動踏まえて一言(笑)。
サンダルは手軽なのですが、このような綺麗な川限定品です。これよりやや汚染度の高い河川では1cm程度で気がつかないうちに血を吸うヒルちゃんが鈴なりになる場合が多いようです。その場で言うと皆さん恐がって入らなくなってしまうので今言います(笑)。やはりズブラーの標準品は長靴ですぞ。とか何とか言いながら今回私は川に入りませんでした(^^;
この近辺ではフサモが呆れるぐらいの生育ぶりでした。第二回探検隊で同行して以来、武隊員はこれをオオフサモ(パロット・フェザー)だと思っていたらしいのですが、たしかに爆殖=帰化種というイメージもあるので頷けます。もともとミリオフィラムは爆殖系なのです。
一般河川取水の用水路合流点に来てフサモが見られるようになったのは下の「水草メモ」にある通りですが、自然下においても冷水、温水、貧栄養、富栄養の組み合わせで植生が異なることを勉強できる良い場所だと思います。子供返りした「ふり」をして「冷たい」「こっちは温い」と騒いでいる隊員諸氏ですが、そのあたりは深く感じて頂いたに違いありません。(本当か?)

さて、この付近の水田では銀猫隊員お待ちかねのホシクサを発見しました。さすが田んぼウォッチャーの私です。ホシクサ持ち帰りのミッションを持った銀猫隊員は欲しそうでしたが、田んぼに相当踏み込まなければ採集できない位置でしたのであきらめました。私も写真を撮ろうと思いましたが水田水面との角度で反射してしまい無理でした。目視した形状からヒロハイヌノヒゲではなかったかと思います。畦道近くはウキクサアオウキクサに覆われ、「マムシが出ます」という看板との相乗効果でそれ以上の探査の気力を失いました(汗)。
東京の都心から遠からぬこの地点で自生するホシクサ科を見られただけでよしとしましょう>銀猫隊員。
水田付近では他に「どこにでもある」と言われながらトキワハゼと誤認されて実はそんなに無いムラサキサギゴケを発見。一株だけでしたが、このコンテンツ掲載用、ビオトープの華投稿用、自分のサイトの植物図鑑用と3種類の画像を抑えました(笑)。他の隊員から見れば水草見にきたのに小さな雑草に夢中になっている変な隊長、と見えたことでしょう。

【中流域風景】

利助水草メモ3【栄養塩と植生】

隊員諸氏が川に入っている地点で湧水起源の河川と多摩川取水の用水路が合流します。不思議な事にここからフサモとササバモが自生します。
ミリオフィラムは水槽内でも「肥料食い」として知られますが、やはりやや富栄養の環境を好むようです。清流の湧水起源の河川側には侵入がありません。ササバモも同様にこの地点から見ることが出来ます。同じヒルムシロ科でもエビモやヤナギモとの違いが興味深いところです。
単に大型の水草は肥料消費が激しい、と見られなくもないですが、逆にナガエミクリなどは用水路側には一切無くて、栄養分よりも水温を優先しているように見えます。こういう分類はアカデミックでは無いのですが水草探査をする上で「現場の知識」として役に立ちます。




4.武隊員の大発見

今回の前半部のゴールに近づいて来ました。下流域に入ると周辺に住宅が増えて通行人も多く、一人で川に入っていると恥ずかしい場所(^^;です。
植生もやや増えて水にたなびく美しい光景を見せてくれます。第二回ではこの付近のフサモを見てseabass3隊員と武隊員が感動していた事を覚えています。それほど清涼な水と多くの水草が見られる場所です。
ここで持参したもう一台のデジカメ、CASIO Exilim EX-S2 With WaterProofCaseを試してみました。早い話水中ケースがついたデジカメです。結果はご覧の通り(下右)なにやら分からない「植物が写っているであろう」程度の写真でした(汗)。
この辺りからセキショウモが登場します。第二回でも採集しましたが、後日seabass3から「バリスネリアっぽい水草の名前は?」と掲示板でお問い合わせ頂いた水草です。立派なバリスネリアです(笑)。水槽でも睡蓮鉢でも立派に育ちます。やや邪魔になるぐらい増えるのがナニですが(^^;

fumirisuさんが最初からほとんど採集されていなかったのですが、「去年採ったものが殖えていますから」というお答でした。どうです、必要以上は採集しない、採集したものは自分で殖やすという精神が滲み出たこのお言葉!私は、私は..ヤナギモとエビモが減ったので少し頂きました(汗)。

ここで積極的に川に入っていた武隊員が素晴らしい発見をしました。多くのナガエミクリやヤナギモ、フサモの群落に混じりやや濃い緑色の群落がありましたが、これが何とシャジクモでした!
清流と言っても良い流れの中で群落を作って流れにたなびく、こんな生育形態がシャジクモにあるとは思いもしませんでした。シャジクモの印象と言えば、ぬるま湯のようになった水田でアオミドロと一緒に生えているイメージで、藻体を固定している仮根も弱々しく、とても早い流れのなかで生きていけるとは思いもしませんでした。
これもこの川のフロラには無いでしょう。このような生育形態もあるという事が分かっただけでも私としては非常に嬉しく、意義深いことでした。
去年のfumirisu隊員のエビモに続き大きな発見ですが、それ以前に「自分で川に入れよ、隊長!」と聞えてきそうですね(汗)。少しだけ言訳すると第一回、第二回とこの地を訪れながら小雨のため一切の画像なしという状態でしたので「今回こそは」と期するところがあって撮りまくり優先にしようと思っていたのです。(だからこれだけ画像があるんだからね)
来るたびに新たな発見がある豊かな自然、次回ここに来るときにも新発見があるといいですね。


【下流域風景】

利助水草メモ4【シャジクモ帯】

シャジクモで有名なのは湖沼における生息帯域でシャジクモ帯というものがあることです。
湖沼における水草の生息域は太陽光が届き活発に光合成ができる浅水域に限られていますが、それより深いところにあるのがシャジクモ帯で、これ以上深いところには植物が生えない、という指標にもなっています。
ところが私がシャジクモを見るところはシャジクモ帯どころかほとんど水深5cm程度の水田で、ここにしても30cm程度の水深です。湖沼など広い場所では生存競争に負けて深みに追いやられているのかも知れませんね。藻類が高等植物に追いやられる場合もあるのかも知れません。
ここのシャジクモは透明な緑色が輝く、いつも見ているシャジクモとは別種のような印象でした。


←Part1に戻る     おじさん探検隊TOP    Part3に続く→

Photo Canon EOS Kiss Digital With SIGMA MACRO 50mmF2.8 EX & CASIO Exilim EX-S2 With WaterProofCase


seabass3