
この湧水河川は甲州街道を越え、多摩川河岸段丘の大小湧水を合流しながら崖を急流となって下ります。再び平地となったところが地形的には多摩川河川敷で、全長3kmほどの短い河川です。
一般河川取水の用水路合流点に来てフサモが見られるようになったのは下の「水草メモ」にある通りですが、自然下においても冷水、温水、貧栄養、富栄養の組み合わせで植生が異なることを勉強できる良い場所だと思います。子供返りした「ふり」をして「冷たい」「こっちは温い」と騒いでいる隊員諸氏ですが、そのあたりは深く感じて頂いたに違いありません。(本当か?)![]() |
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利助水草メモ3【栄養塩と植生】 隊員諸氏が川に入っている地点で湧水起源の河川と多摩川取水の用水路が合流します。不思議な事にここからフサモとササバモが自生します。 ミリオフィラムは水槽内でも「肥料食い」として知られますが、やはりやや富栄養の環境を好むようです。清流の湧水起源の河川側には侵入がありません。ササバモも同様にこの地点から見ることが出来ます。同じヒルムシロ科でもエビモやヤナギモとの違いが興味深いところです。 単に大型の水草は肥料消費が激しい、と見られなくもないですが、逆にナガエミクリなどは用水路側には一切無くて、栄養分よりも水温を優先しているように見えます。こういう分類はアカデミックでは無いのですが水草探査をする上で「現場の知識」として役に立ちます。 |
今回の前半部のゴールに近づいて来ました。下流域に入ると周辺に住宅が増えて通行人も多く、一人で川に入っていると恥ずかしい場所(^^;です。
ここで積極的に川に入っていた武隊員が素晴らしい発見をしました。多くのナガエミクリやヤナギモ、フサモの群落に混じりやや濃い緑色の群落がありましたが、これが何とシャジクモでした!![]() |
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利助水草メモ4【シャジクモ帯】 シャジクモで有名なのは湖沼における生息帯域でシャジクモ帯というものがあることです。 湖沼における水草の生息域は太陽光が届き活発に光合成ができる浅水域に限られていますが、それより深いところにあるのがシャジクモ帯で、これ以上深いところには植物が生えない、という指標にもなっています。 ところが私がシャジクモを見るところはシャジクモ帯どころかほとんど水深5cm程度の水田で、ここにしても30cm程度の水深です。湖沼など広い場所では生存競争に負けて深みに追いやられているのかも知れませんね。藻類が高等植物に追いやられる場合もあるのかも知れません。 ここのシャジクモは透明な緑色が輝く、いつも見ているシャジクモとは別種のような印象でした。 |
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